【8月9日 AFP】フランスで8日、各地の交通渋滞が820キロに及び、最長記録を更新した。過酷な熱波に見舞われている同国各地では、焼け付くような路上で車が立ち往生する事態となった。

 フランスの交通当局よると、同日正午過ぎに渋滞がピークに達し、1日当たりの記録である760キロや、昨年8月3日に記録した過去最長記録762キロを優に上回った。

 同国は6日から熱波に見舞われており、複数の地域で40度に迫る気温を記録している。

 南西部ブリーブラガイヤルド(Brive-la-Gaillarde)では7日、観測史上最高となる40.8度を記録。またコニャック(Cognac)では39.8度、さらに西部ナント(Nantes)でも新記録となる39.6度に達した。

 猛暑日は12日まで続くとみられる一方、新型コロナウイルスの新規感染者が7日に2288人確認され、同国の感染状況が悪化しており、気温の急上昇が事態を複雑化させている。(c)AFP