【8月1日 AFP】欧州西部は先月31日、猛烈な暑さに見舞われ、当局が健康上のリスクや山火事への警戒を呼び掛ける中、大勢の人がソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を守りながら涼を求めて噴水やプールを訪れる姿が見られた。

 英国からイタリアにかけて、気温は40度前後に達した。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、屋外でのマスク着用を義務付ける都市が増えているが、マスクの着用は多くの人にとって耐え難いものになった。

 英ロンドンのヒースロー空港(Heathrow Airport)ではこの日、37.8度まで上昇。イタリアでは14の都市で厳戒態勢が敷かれ、フランスでは全国101県のうち約3分の1に警報が出された。スペインではマドリードが38度、内陸部の複数の都市では40度を超えた。

 当局者は、高齢者に目を配るよう家族や地域住民らに呼び掛けた。また、新型コロナウイルスの感染を広げる恐れがあるとしてエアコンの使用を控えるよう勧められていることから、高齢者施設は警戒を強めた。

 フランス当局は、新型コロナウイルスの感染者数が増加していることから、今週に入り複数の都市でマスク着用の規則を厳格化した。多くの都市で、屋外と屋内の公共の場での着用が義務付けられている。

 予報によれば、欧州西部は1日からは気温が下がるとみられる。(c)AFP/Joseph Schmid with AFP bureaus