【8月8日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレーシングポイント(Racing Point)のオットマー・サフナウアー(Otmar Szafnauer)代表は7日、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のデザインに類似したパーツを使用したとしてチームが15ポイントの減点処分を科され、「困惑している」との認識を示した。

 レーシングポイントは、今回の問題で罰金40万ユーロ(約5000万円)も言い渡された。これを受けてサフナウアー氏は、チームとして異議申し立てを検討していると明かした。

 英シルバーストーン(Silverstone Race Circuit)で開催される次戦の70周年記念GP(70th Anniversary Grand Prix)に向けたセッション中、サフナウアー氏は「今回の判断のうち良いニュースは、マシンが技術面では完全に合法だったということ。従って、今後もこのブレーキダクトを使用していくことができる」と英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に語った。

「これは単に競技規則におけるプロセスの問題だ。われわれは競技規則を読んでいる。その中に具体的なことは何もなく、われわれがしたことは問題なかったということだ」

「他のチームも、まったく同じことをやってきている。それは、われわれのやり方を上回っているかもしれない。少しばかり困惑しているところだが、これから処分に関して異議を申し立てるべきかどうか検討していかなければならない」

 レーシングポイントのマシン「RP20」のオリジナル性や合法性に関して、これまでルノー(Renault)から何度も抗議が行われていたことを受けて、スチュワードは問題のブレーキダクトのデザインがメルセデスの基本設計によるものだと結論づけ、レーシングポイントが競技規則に違反したと発表した。

 処分の結果、9日の70周年記念GP決勝を前にコンストラクターズ選手権ではルノーが計32ポイントで5位に浮上し、レーシングポイントが計27ポイントで6位に後退した。今回の裁定をめぐっては、他のチームから広範囲な影響が出るとの声も上がっている。(c)AFP