【8月7日 AFP】米海洋大気局(NOAA)は6日、大西洋でのハリケーン発生件数が今年、観測史上最多水準となる可能性があると発表した。名前の付く規模の勢力の熱帯低気圧は19~25個発生するとみられ、うち11個がハリケーンに発達すると予想している。

 NOAA気候予報センター(CPC)のハリケーン予報責任者ゲリー・ベル(Gerry Bell)氏は、大気条件と海洋条件の関係で「今年の熱帯低気圧は平年より多く、強く、長く勢力を維持すると予想している」と述べた。

 ハリケーンに発達する11個の熱帯低気圧のうち、3~6個は風速50メートルを超える大型ハリケーンになるとみられている。

 最大25個という発生数予想は、22年間に及ぶNOAAのハリケーン予想史上でも最多水準だという。これには既に発生した9個の熱帯低気圧が含まれており、うち2個はハリケーンに成長した。既に米南部とカリブ海(Caribbean Sea)沿岸の住民は、ここ数週間に大荒れの天気に見舞われている。

 大西洋のハリケーンシーズンに発生する名前の付いた熱帯低気圧は、平年なら12個ほど。しかも、この時期までには2個程度しか発生せず、9個目が発生するのは10月に入ってからだ。(c)AFP