【8月5日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部と2部の全クラブは4日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が続いているものの、9月中旬から観客のスタジアム入場を一部許可するという同国サッカーリーグ機構(DFL)の案に合意した。

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 これは9月18日に開幕する新シーズンに向けた計画で、各クラブは四つの要点に合意した。

 計画では、観客は着席だけが認められ、観客の追跡ができるようチケットは個別化される。また、試合会場でのアルコールは禁止され、年末までアウェーサポーターはスタジアムに入ることができない。

 しかし、この計画はドイツ当局による承認を得る必要があり、全16州の保健担当者は10日にこの件について協議するという。

 これまでに21万人以上が感染し、約9200人が亡くなっているドイツは、4月に感染拡大防止のために課されていた規制を緩和し始めた。しかし、ここ最近は1日の新規感染者数が徐々に増加しており、第2波への懸念が高まっている。

 DFLのクリスチャン・サイファート(Christian Seifert)最高経営責任者(CEO)は、各クラブとのオンライン会議後、「ドイツにおける現在の優先事項は、満員のスタジアムではなく人々の健康だ」「いつ、どのようにして多くの観客のスタジアム入場が許可されるかは、DFLが下す決断ではない」とコメントした。(c)AFP/Ryland JAMES