【8月5日 CNS】中国・貴州省(Guizhou)特産の茅台酒を販売している貴州茅台酒集団(Kweichow Moutai Group)は、7月下旬に上半期の経営リポートを発表。上半期の純利益は前年同期比13.2%増の226億200万元(約4046億円)に達した。1日あたり1億2000万元(約18億円)強を稼いだ計算で、同社の時価総額は本土上場株の中でトップとなった。

 貴州茅台は上半期に茅台酒など4万8100トンを生産。営業収入は前年比同期比11.3%増の439億5300万元(約6590億円)で、収入の90%は茅台酒によるものだった。株主の純利益も13.2%増の222億200万元(約3377億円)に達し、1株当たりの基本利益は17.99元(約273円)。

 貴州茅台は2018年から代理店を削減し、インターネット販売やスーパーでの直販に重点を置く戦略を展開。2018年に437店、2019年に640店の代理店を削減。今年も上半期だけで327店をカットしており、国内代理店は約2500店となった。

 貴州茅台の株価は今年上半期に25%以上も上昇した。7月28日の終値の時点で、1株あたりの株価は1670元(約2万5383円)となり、時価総額は2兆978億5000万元(約31兆8869億円)で、中国A株(人民元建株式)トップの座に着いた。(c)CNS-中新経緯/JCM/AFPBB News