【8月4日 AFP】スペイン1部リーグのRCDエスパニョール(RCD Espanyol)は3日、新型コロナウイルスの感染者数の急増によって、同国内の今シーズンの終盤に問題が続いている状況を受け、リーグ側に降格の取り消しを求めた。

 1部リーグの最下位に沈んだエスパニョールは発表文の中で、「リーグの最終盤が中断前と同じ、あるいは同等の条件で行われなかったことを考えれば、スポーツ的な意味で間違いなく不公平だった」と述べた。

 今季の2部の最終節では、フエンラブラダ(CF Fuenlabrada)の複数の選手が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したため、デポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)との試合が開催されず、1部・2部間での昇降格は非常に複雑な問題となっている。

 フエンラブラダがこの試合に勝利していれば、昇格プレーオフの出場権を確保することができた。またデポルティボが勝利を収めていれば、他の試合の結果次第であったものの、3部への降格を避けることもあり得た。

 3人で構成されるリーグの委員会は、この一戦を6日に行うことを決めたが、すでに降格が決定しているデポルティボの選手たちは義務付けられていた3日の検査に姿を見せなかった。

 プレーオフの遅れは、惜しくも自動昇格を逃したレアル・サラゴサ(Real Zaragoza)をいら立たせてもいる。サラゴサでは、イングランド・プレミアリーグのワトフォード(Watford FC)からローンで加入していたルイス・スアレス(Luis Javier Suarez Charris)の契約が満了になり、エースが不在となっている。

 今季の1部リーグは大きなトラブルがないまま前月に終了したものの、エスパニョールは2部の問題を引き合いに出し、降格の取り消しを必死に訴えた。

 エスパニョールは、残留争いをしていたチームとの残りの対戦日程を考慮すれば、無観客での開催と、新型ウイルスによる危機の中でクラブが被った陽性者の多さによって不当に不利な立場に置かれたと主張している。

「リーグ戦が再開されてから起きたあらゆる状況や、複数クラブが不公正さと解決策の欠如を訴えているここ数日の出来事を考慮し、RCDエスパニョールは、スペインサッカー連盟(RFEF)管轄の全大会と同じく、ラ・リーガ(La Liga)主催大会における今季の降格の取り消しを求める」

 3部と4部を管轄するRFEFは、両リーグでの降格をなくしており、昇格については圧縮されたプレーオフのフォーマットで決まる。

 エスパニョールは、今季3人の監督を解任し、再開後の11試合で1勝しか挙げられないなど悪夢のようなシーズンを送った。(c)AFP/Thomas ALLNUTT