【7月27日 AFP】スペインプロサッカーリーグ機構(LFP)は26日、アウェーチームに新型コロナウイルスの感染が拡大したため延期となった2部のデポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)対フエンラブラダ(CF Fuenlabrada)戦を中止した。

 20日に行われる予定だった両チームによる2部最終節の試合は、アウェーのフエンラブラダの遠征メンバーから新型コロナウイルスの陽性反応が出たことで、開始直前に延期となっていた。

 フエンラブラダはこの試合で引き分け以上なら、エルチェ(Elche CF)を抜いて昇格プレーオフ圏内に入ることができた。しかし25日には、陽性反応が出たフエンラブラダの関係者がマドリードに残っているメンバーと遠征先のラコルーニャ(La Coruna)で隔離されているメンバーを合わせて28人に増えていた。

 そのためリーグ側は試合開催は不可能と判断し、エルチェがプレーオフ圏内にとどまることになった。

 クラブは「正式なスポーツ機関が、時間的、地理的に試合開催が不可能だと考えるのであれば、われわれはその判断に従う」と話し、リーグの決断を受け入れることを発表している。

 しかし、選手はこうしたクラブの姿勢からは距離を置き、「われわれはこの件の被害者でしかないと考えている」と話し、「怒っている」「法的措置を取る権利がある」と訴訟も辞さない構えを見せている。(c)AFP