【8月3日 AFP】イスラム教の聖地メッカ(Mecca)への大巡礼「ハッジ(Hajj)」が、2日に最終日を迎え、巡礼者はソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を守りながら最も神聖なカーバ(Kaaba)神殿の周りを回った。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、サウジアラビア当局は例年に比べ規模を大幅に縮小していた。

 今年のハッジには最大で1万人が参加。5日間にわたって行われるハッジには昨年は約250万人が参加し、これに比べるとごく少数だ。

 巡礼者はソーシャル・ディスタンシングの順守を義務付けられ、定期的に検温を受けた。当局によると、ハッジ終了後には巡礼者に隔離が義務付けられるという。

 ハッジを行うには通常数千ドルの資金が必要なため、巡礼者の多くは数年間かけて貯金する。また、参加するためには長い順番待ちに耐えなければならない。

 だが巡礼者らによると、今年はサウジ政府が巡礼者全員の費用を負担し、食事や宿泊施設、医療サービスを提供したという。(c)AFP