【8月3日 AFP】(写真追加)2011年のスペースシャトル(Space Shuttle)計画以来初めて軌道投入に成功した米国の有人宇宙船クルードラゴン(Crew Dragon)は2日、無事にメキシコ湾(Gulf of Mexico)に着水した。

【図解】スペースXの宇宙船「クルードラゴン」 初の有人飛行

 宇宙開発企業スペースX(SpaceX)が開発したクルードラゴンは同日午後2時48分(日本時間3日午前3時48分)、ペンサコラ(Pensacola)沖に着水し、同機をぶら下げていた4枚のパラシュートも静かに海面に落下した。

 クルードラゴンにはダグラス・ハーリー(Douglas Hurley)、ロバート・ベンケン(Robert Behnken)両飛行士が搭乗。ハーリー氏は無線通信が途切れる中、「本当に名誉なことで光栄に思う」と述べた。両飛行士は国際宇宙ステーション(ISS)で2か月を過ごした。クルードラゴンの着水後、回収船が疾走し2人を迎えに行った。

 今回の有人飛行の成功は、宇宙飛行士を宇宙に送り帰還させられるという米国の能力を改めて示す形となった。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は無事の帰還を歓迎。ツイッター(Twitter)に、「NASA(米航空宇宙局)の宇宙飛行士らが2か月間の非常にうまくいった任務の末、地球に戻ったことは素晴らしいことだ。みんな、ありがとう!」と投稿した。トランプ氏は2か月前のフロリダ州でのクルードラゴン打ち上げに立ち会っていた。(c)AFP/Issam AHMED