【7月30日 AFP】(更新、図解追加)2020年第2四半期のスマートフォンの出荷台数で、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)が韓国の電機大手サムスン電子(Samsung Electronics)を抜き、トップになったことが分かった。市場調査会社カナリス(Canalys)が30日、明らかにした。

 カナリスによると、ファーウェイは米国の制裁など多数の問題に直面しているにもかかわらず5580万台を出荷し、初めてサムスンを上回った。サムスンの出荷台数は5370万台だった。

 カナリスはファーウェイについて、米国の制裁により国外の業績は抑えられたものの、地元中国ではその巨大市場を独占する成長を見せたと指摘。現在、中国国内で売られているスマートフォンの7割以上がファーウェイ製だという。

 ただ一方、輸出は3分の1近く減少。カナリスのアナリストは、国内の優位性のみでは「ひとたび世界経済が回復し始めるとファーウェイを首位の座にとどめるのには不十分だろう」との考えを示した。(c)AFP