【6月26日 AFP】中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)は25日、英ケンブリッジ(Cambridge)に研究開発・製造拠点を設立する認可を得たと発表した。総額12億ドル(約1300億円)を投資して、3.6ヘクタールの敷地に延べ床面積5万平方メートルの施設を建設する計画だ。

「最終的な目標は、英国が光電子工学分野で主導的な地位を確立し、世界規模で英国の技術を推進するのに貢献することだ」と、ファーウェイ副社長名義の声明は述べている。

 この計画をめぐっては、米国が強く反対している。米政府関係者は、ファーウェイが欧米諸国の通信をひそかに監視したり、中国政府の命令で英国内の通信網を遮断したりする恐れがあると指摘している。

 一方、英治安当局はそれよりも、ファーウェイの機器の一部に国家主体やハッカーの侵入を許しかねない脆弱(ぜいじゃく)性がある恐れを懸念している。(c)AFP/Dmitry ZAKS