【7月29日 AFP】米大リーグ(MLB)のマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者が続出していることを受け、リーグはマーリンズの今週中の試合をすべて行わないことを決めた。

 マーリンズではすでに選手やコーチ13人の陽性が伝えられていたが、その後新たに選手4人の陽性が判明したという報道が出ており、累計では17人に増えている可能性がある。

 報道の数時間後、リーグは「現状で最も賢明なのは、マーリンズに時間を与えて選手の治療に専念し、来週の早い段階での活動再開へ向けた計画を立ててもらうことだと考えている」と発表し、8月2日までのマーリンズ戦をすべて延期することに決めた。

 これに加えて、リーグはフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)とニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の今週のシリーズがいったん中止になったことも発表している。フィリーズは前週にマーリンズと対戦したが、今のところ陽性のケースは報告されていない。

 代わりにヤンキースは、29日と30日に敵地でボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)と対戦することになった。オリオールズは当初、27日と28日に敵地で、29日と30日にはホームでマーリンズと試合を行う予定だった。

 MLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは、チーム内の集団感染がシーズン全体に影響する可能性については具体的に話さず、「あるチームが多くの選手を失って、戦える状態では全くなくなる問題は、これから対応策を検討していくべき部分だと思う」「シーズンの一部を中止にしたり、全体を打ち切りにしたりするかは状況次第だ」とだけコメントした。(c)AFP