【7月29日 AFP】オーストラリア東部シドニー沿岸に立つ家屋が、連日の豪雨と強風、高波により、崩落の危機に見舞われている。

 シドニー北部では先月にも暴風雨が相次ぎ、海に面した約40の物件が損傷。ここ数日にも、強風や雨、高波への警戒が再び呼び掛けられた。

 海辺の町ワンベラル(Wamberal)は、以前から浸食の危険にさらされてきた。1970年代には複数の家屋が倒壊し、2016年には多くの物件の海に面した土地が失われた。

 その上、気候変動の影響により海水面が上昇し、暴風雨の規模と頻度が増す中、以前のように嵐の合間に復旧させることが困難になっている。

 豪政府は、「軟弱」な地盤付近に位置し、浸食の危険にさらされている建物は約3万9000棟に上ると推定している。

 2週間余り前に壊滅的な暴風雨に見舞われて以降、家屋へのさらなる被害を食い止めるため、当局は土のうや岩を積み上げるなどの対応に追われている。(c)AFP/Andrew LEESON