東レ・パンパシフィックOPが中止に、大会史上初
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【7月28日 AFP】女子テニス、東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2020)の実行委員会は28日、新型コロナウイルスを理由に今年の大会を中止すると発表した。1984年に始まった同大会が中止になるのは今回が初めて。
昨年は大坂なおみ(Naomi Osaka)がシングルスを制した東レ・パンパシフィック・オープンの中止は、本来は前週に開幕するはずだったものの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって東京五輪の1年延期が決まった日本のスポーツ界にとってもさらなる打撃となった。
実行委員会は発表文の中で「大会開催のために、無観客や入場制限等での開催などさまざまな方策を探ってきました」とすると、全関係者の「安全確保を保証することは現時点で厳しく中止せざるを得ないとの苦渋の結論に至りました」と記した。
同大会はすでに9月から11月に延期されており、主催者側は時期を遅らせることで開催の実現を望んでいた。
女子テニス協会(WTA)のツアーは8月3日のパレルモ・レディース・オープン(Palermo Ladies Open 2020)で再開される予定で、これが再編成された日程の最初の大会となる。
新型コロナウイルスによって大きな影響を受けている今季は、中国で開催予定だった全大会の中止が先週に発表されており、東京での東レ・パンパシフィック・オープンを11月に行えなくなったことで、アジアで開催されるWTAツアーは10月の韓国オープン(Korea Open 2020)のみとなった。
韓国オープンの主催者はAFPに対し「状況を注視している段階」だと明かしたが、中止に関する決定は一切下していないと続けた。(c)AFP