【7月27日 AFP】フランス南西部アジャン(Agen)にあるモスクで、夜間にかぎ十字などのグラフィティが描かれた。ジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相が26日、明らかにした。

 ダルマナン氏は落書きについて、「憎悪的な」行為だとして非難。ツイッター(Twitter)でモスクの破壊行為が「共和国の価値観に反している」と指摘し、「アジャンのイスラム教徒への支持」を表明した。

 アジャンにあるイスラム教協会のメソーディ・セッタティ(Messaoud Settati)会長は、この行為について26日午前2時(日本時間同9時)ごろ通報を受けたと話す。モスクは防犯カメラ映像を警察に提供したという。映像では、男が同日午前0時(日本時間同7時)すぎに敷地内に入る様子が映し出されていた。

 仏ムスリム評議会(CFCM)でイスラモフォビア(イスラム教憎悪)行為の監視を統括するアブダラ・ゼクリ(Abdallah Zekri)氏は、この落書き行為がイスラム教で最も重要な祭日「犠牲祭(イード・アル・アドハ、Eid al-Adha)」の5日前に行われたとして非難した。

 最新の調査によると、フランスには500万〜600万人のイスラム教徒が居住。規模は欧州最大で、国内ではキリスト教徒に次いで2番目に信徒が多い宗教となる。(c)AFP