【7月25日 AFP】英王室を離脱したヘンリー王子(Prince Harry)と妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)は、8月11日に出版される伝記の中で、「腹黒い」王室スタッフによって王室との溝が広がったとの見解を示していることが分かった。25日付の英紙タイムズ(Times)が同書の抜粋として伝えた。

 ジャーナリストのオミド・スコビー(Omid Scobie)氏とキャロリン・デュランド(Carolyn Durand)氏が執筆したヘンリー王子とメーガン妃の伝記「Finding Freedom(自由を見つけて)」について同夫妻は、自ら寄稿してはいないものの、友人たちが内容の多くを提供したと明かしている。

 同書では、ヘンリー王子が自分の家族に「守られていない」ように感じていたと主張し、兄のウィリアム王子(Prince William)およびキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)との断絶が赤裸々に描かれており、キャサリン妃は、3月にメーガン妃と最後に会ったときは目も合わせなかったと記されている。

 同書の抜粋によると、ヘンリー王子が「腹黒い」と評していたとされる王室の上級スタッフは、ヘンリー王子夫妻の世界的な人気で王室がかすんでしまい、夫妻を「抑え込む必要がある」と考えていたという。

 さらには、夫妻の王室離脱をけん引したのはヘンリー王子で、メーガン妃が王子に対し「この家族のために私は自分の全人生を投げ打った」と伝えていたとされる。

 著者の2人はヘンリー王子夫妻に同情的で、本書が険悪な断絶に関する「記録の修正」を果たすだろうと述べている一方で、夫妻が自分たちの計画を王室に対して秘密にする決断を下したことで「多くの反感を招いた」ことを認めている。(c)AFP