【7月25日 AFP】新型コロナウイルスが大流行しているブラジルの最大の都市サンパウロ(Sao Paulo)は24日、2021年のカーニバルを無期延期すると発表した。

 ブラジルは米国に次いで世界で2番目に新型コロナウイルスの被害が大きく、感染者は230万人、死者は8万5000人を超えている。新型ウイルス流行の震源地となっているサンパウロ州は、全国の死者数の4分の1近くを占めており、同州は24日、外出規制を2週間延長し、8月10日までとすることを発表した。

 サンパウロのブルーノ・コバス(Bruno Covas)市長は記者会見で、「サンバチームもブロコ(bloco、『路上パーティー』の意)も、来年2月にカーニバルを実行するのは難しいと理解している」と述べ、延期後の日付は定めなかったものの、「5月下旬または7月初旬」になる考えを示した。

 サンパウロのカーニバルは「リオのカーニバル(Rio's Carnival)」ほど有名ではないものの、近年、巨大な規模になり、人口1200万人の同都市には数万人が訪れてお祭り騒ぎを楽しんでいる。

 国内最大規模で世界有数のカーニバルが開催されるリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)も被害が深刻で、同様の対応を検討している。(c)AFP