【7月25日 AFP】先月ハンドサイクルのレース中にトラックと衝突し、重傷を負った元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのアレックス・ザナルディ(Alex Zanardi)が24日、再び集中治療室(ICU)に移送されたことが関係者によって明らかにされた。

【写真】F1参戦時代のザナルディ

 ザナルディは、先月19日にイタリア・トスカーナ(Tuscany)で開催されたレースで自転車のコントロールを失い、向かってきたトラックと衝突して頭部に重傷を負った。

 そして、3度の手術を経て21日には母国イタリア・シエナ(Siena)の病院からリハビリセンターに移り、引き続き回復に努めていたものの、「容体が不安定」であることから再び集中治療室に移された。現時点ではそれ以上の情報は何もないという。

 現在53歳のザナルディは、2001年にドイツのサーキット、ラウジッツリンク(Lausitzring)で起きたレース中の事故で両脚を切断した。

 その後、ハンドサイクルに転向して世界で最も知られたパラリンピック選手の一人として活躍し、2012年ロンドンパラリンピックで2個の金メダルに輝くと、4年後の2016年リオデジャネイロパラリンピックでもさらに2個の金メダルを手にした。(c)AFP