【7月25日 AFP】カナダ政府から本拠地の使用を認められなかった米大リーグ(MLB)のトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)は24日、2020年シーズンのホームゲームについて、ニューヨーク州バファロー(Buffalo)にある3Aの本拠地セイレン・フィールド(Sahlen Field)でプレーすると発表した。

 新型コロナウイルスの影響で2020年シーズンの開幕が遅れて日程も短縮される中、ブルージェイズは今季初戦となるタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)戦のわずか数時間前に、今回の方針を明らかにした。

 ウイルスの感染が拡大している米国のチームが訪れることから、ブルージェイズはカナダ政府から本拠地の使用を拒否された後、ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)に対してホームスタジアムの共有を打診していた。

 しかし、これ以上のリスクは受け入れられないとして、ペンシルベニア州保健当局がこの案を却下。ボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)とのスタジアム共有も、スケジュールの問題で不可能となった。

 また、フロリダ州にあるブルージェイズの練習施設に関しても、現地周辺が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の中心地となっていることから除外され、傘下に置くバッファロー・バイソンズ(Buffalo Bisons)の本拠地に白羽の矢が立った。

 今季はウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でマイナーリーグの全試合が中止され、バイソンズの球場は使用されていない。照明などスタジアムの設備に関しては、試合や感染防止対策の観点からMLBの水準にアップグレードする必要があるものの、同球場が最適な選択肢となった。

 改修工事の進み具合により、ブルージェイズが「本拠地」で最初にプレーするのは31日のフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)戦か、来月11日のマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)戦になるとみられている。(c)AFP