腕骨折の王者マルケス、「超人」回復で次戦復帰も MotoGP
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【7月24日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP 2020)に参戦するレプソル・ホンダ(Repsol Honda)は23日、MotoGPクラスで通算6度の総合優勝を誇るマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が骨折した腕の手術を受けてからわずか48時間でメディカルチェックを通過し、今週末のアンダルシアGPに出走する予定であると発表した。
今季初戦となった19日のスペインGPでバイクの制御を失い、グラベルを滑りながら激しく転倒して右腕を骨折したマルケスは、復帰は早くても来月との予想を覆す脅威の回復を見せており、MotoGPの公式ウェブサイトも「スーパーマン」と称賛している。
ホンダは公式ツイッター(Twitter)に「出走できる」とのメッセージと共に、クラッシュを喫したヘレス・レーストラック(Jerez Racetrack)でメディカルチェックを受けた同選手が、スクーターの後部座席で親指を立てている写真を投稿した。
世界王者マルケスの復帰は当初8月のチェコGPになると思われていたが、新型コロナウイルスの影響で今季のスケジュールが短縮される中で、ライバルたちがタイトル争いへ向けた開幕ダッシュを決めるチャンスを許すまいとする強い気持ちが報われたのかもしれない。
しかしながら、ホンダはマルケスが26日の決勝レースに出走するかどうかは、25日の練習走行と予選の様子次第になるとの見解を示している。
チーム監督のアルベルト・プーチ(Alberto Puig)氏は、「当初はこのレースに出走するのではなく、ブルノ(Brno、チェコGP)を目指すというのがホンダの明確な方針だった」「しかし、経過を見たり、マルク本人や許可を出した医師から話を聞いたりした結果、了承することにした」と述べた。
さらに、「25日の練習走行に臨み、そのときの感触次第でレースを目指していくつもりだが、本人にはまず練習走行で本番の距離を走れるかどうか見極めるように指示した」とすると、「19日からきょうまで物事があっという間に起きて、正直なところ驚いている」と続けた。
これに先立ち、ホンダは「21日の手術が無事に成功し、マルク・マルケスはヘレスに戻る予定」とツイートしていた。(c)AFP