【7月22日 AFP】先月ハンドサイクルのレース中にトラックと衝突し、重傷を負った元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのアレックス・ザナルディ(Alex Zanardi)が、神経学専門のリハビリセンターに移った。事故以来、ザナルディの治療を行ってきた病院が発表した。

 ザナルディが入院していたイタリア・シエナ(Siena)近郊の病院は「長きにわたる鎮静状態を経て、心肺と代謝の状態が通常に戻り、全体的な容体と神経の状態も安定してきたため、専門のリハビリセンターへ移せることになった」と発表した。

 約20年前のレース事故で両脚を切断した後、ハンドサイクルのパラリンピック金メダリストとなったザナルディは、6月19日に行われたイタリア国内のレースで自転車のコントロールを失い、向かってきたトラックと衝突。頭部に重傷を負った。

 世界でもとりわけ有名なパラリンピック選手の一人であるザナルディは、1990年代前半にジョーダン(Jordan Grand Prix)とミナルディ(Minardi F1 Team)、ロータス(Team Lotus)からF1に参戦すると、その後に転向したCARTで1997年と1998年に年間王座を獲得。1999年のウィリアムズ(Williams)でのF1復帰を経てCARTの世界に戻り、2001年にレース中の事故で両脚を失った。

 その後は、2012年のロンドンパラリンピック、4年後のリオデジャネイロパラリンピックでそれぞれ2個の金メダルを獲得していた。(c)AFP