【7月21日 AFP】ナイジェリア北部カドゥナ(Kaduna)州で武装集団が結婚式を銃撃し、招待客ら18人が殺害された。地元当局が20日、発表した。

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 同州カウラ(Kaura)地区のククムダジ(Kukum-Daji)村で19日、オートバイに乗った武装集団が結婚式を襲撃し、招待客らに向けて発砲した。地元当局はAFPの取材に対し「18人が死亡、30人が負傷した。被害者の多くは若い男性だ」と述べた。

 これまでのところ事件の背景は明らかになっていないが、現場周辺の地域では、イスラム系の牧畜民族フラニ(Fulani)人とキリスト教徒の農民の間で激しい争いが起きている。

 主にキリスト教徒が居住するカドゥナ州南部では、牧草地と水利権をめぐり長年、農民と牧畜民が対立している。近年では両者間で報復殺人が急増しており、地元当局による仲裁も失敗に終わっている。(c)AFP