【7月21日 AFP】そびえ立つ映画「トランスフォーマー(Transformers)」シリーズのキャラクター、等身大サイズのマーベルコミック(Marvel Comics)のヒーローたち、そして地球外生命体──。タイにある溶接工房「バーン・フンレック(Ban Hun Lek、鋼鉄ロボットの館の意)」は、米ハリウッド(Hollywood)の大ヒット映画をヒントに金属スクラップを目を見張るような像に生まれ変わらせ、一躍有名になった。

 首都バンコクから車で1時間ほどの位置にあるバーン・フンレックは、銀幕から飛び出たような大胆な景色を背景に、インスタグラム(Instagram)映えした自撮り画像を撮影したい家族連れでにぎわう週末の人気スポットだ。

 来場者は、トランスフォーマーシリーズに登場するロボットに模した高さ8メートルの作品群や、古い自動車部品で作られた真っ黒なキング・コング(King Kong)に息をのむ。

 館長のパイロート・タノームウォン(Phairote Thanomwong)さんは20年前にこの溶接工房をオープン。今では工房の正面は、好奇心でいっぱいの観光客向けのギャラリーになっている。

 パイロートさんはAFPの取材に、「初めはただの趣味だった」「子どもの頃に機械が大好きだったので、好きなことを仕事に持ち込んだ」と語った。作品はすべてスクラップの金属や再利用品で作られており、そのことがそれぞれをユニークな存在にしているという。

 高さ1メートルの作品は最高3万バーツ(約10万円)で売られており、購入客の大半は海外からのバイヤーだという。(c)AFP