【7月20日 AFP】ナイジェリア北西部で18日、ナイジェリア軍部隊が「盗賊団」の待ち伏せ攻撃を受け、少なくとも23人が殺害された。治安当局筋が明らかにした。

 匿名を条件に取材に応じた複数の情報筋によると、「盗賊団」はカツィナ(Katsina)州ジビア(Jibia)地方行政区の森林を歩いていたナイジェリア兵を銃撃。軍情報筋によれば「23人の遺体を確認したが、行方不明者もいる」という。

 地元の人々が「盗賊団」と呼ぶ武装集団は、これまでも牛泥棒や誘拐に関与していたが、最近になって現地で活動するイスラム過激派組織と関係を結んだ可能性があると専門家が指摘している。

 ベルギー・ブリュッセルに拠点を置く非政府組織(NGO)「国際危機グループ(ICG)」は5月、「盗賊団」がナイジェリア北西部の有力過激派組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」などと関係を築きつつあると警告した。ICGの推計によれば、2011年以降に約8000人が「盗賊団」に殺害され、20万人が自宅から避難を余儀なくされている。(c)AFP