【7月20日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、11月の大統領選で対決するとみられるジョー・バイデン(Joe Biden)前米副大統領について、米国を率いる「能力がない」と攻撃した。この発言は、週末に発表された世論調査で、トランプ氏の新型コロナウイルスへの対応に有権者の失望が深まる中で出された。

 テレビ番組フォックス・ニュース・サンデー(Fox News Sunday)の広範な話題についてのインタビューで、トランプ氏はバイデン氏について「彼は駄目になっている、頭が駄目になっている」と語った。

 もしバイデン氏が11月3日の大統領選で勝利すれば、バイデン氏は「この国を破壊する」だろうとトランプ氏は述べた。

 新型コロナ感染拡大、人種差別問題での混乱、経済の低迷など多くの難問に直面しているトランプ氏は、バイデン氏は「税金を3倍にする」「警察の予算をなくす」などと、事実無根または臆測に基づく非難の数々をバイデン氏に浴びせている。

 トランプ氏は、民主党が新型コロナ拡大を抑制するため教会の大規模な礼拝を禁止していることを挙げて、「宗教は消えてしまうだろう」とも述べた。

 11月の選挙結果を、たとえ敗北したとしても受け入れるかどうかとの質問にトランプ氏は、2016年の大統領選当時の立場を繰り返し、「それはどうか…直ちにイエスと言うつもりはない」と答えた。

 このインタビューは事前に録画されたものだが、最新の世論調査では、バイデン氏への支持が増える一方で、多くの州で再び感染が広がっている新型コロナへのトランプ氏の対応に疑問が強まっていることを示している。(c)AFP/Brian KNOWLTON