【7月19日 AFP】イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)は18日、第45節の試合が行われ、リーズ・ユナイテッド(Leeds United)は、3位につけるブレントフォード(Brentford FC)が勝利を逃したため、リーグ優勝が決定した。

 前日に2位のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)が1-2でハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)に屈したことでプレミアリーグ復帰が決まったリーズは、それから24時間もたたずしてブレントフォードが0-1でストーク・シティ(Stoke City)に敗れたため、ボールを蹴ることなくタイトル獲得も決まった。

 19日にダービー・カウンティ(Derby County)との一戦を控えるマルセロ・ビエルサ(Marcelo Bielsa)監督率いるリーズは、今季の残り試合数が2となる中、残り1試合の2位WBAとの勝ち点差を5としている。

 また、ブレントフォードに黒星が付いたため、上位2クラブが自動昇格となる争いの中でWBAが主導権を握りなおした。3位のブレントフォードに勝ち点1差をつけているWBAは、22日に行われるクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)戦で勝利するか、ブレントフォードが同日の試合でバーンズリー(Barnsley)に敗れれば昇格が決まる。しかしながら、この日シェフィールド・ウェンズデイ(Sheffield Wednesday)に5-3で勝利した4位フラム(Fulham)もWBAと勝ち点2差につけており、自動昇格争いに食い込んでいる。

 ビエルサ監督がわずか2シーズンで見事なインパクトを残し、2004年以来のプレミア復帰となったリーズは、指揮官に契約延長のオファーを出す計画をたてている。リーズの上層部にとっては、ビエルサ監督の今後を長期的に確保することが最優先課題となっている。

 最高責任者を務めるアンガス・キニアー(Angus Kinnear)氏は地元紙ヨークシャー・イブニング・ポスト(Yorkshire Evening Post)に対し、フットボール・ディレクターのビクトル・オルタ(Victor Orta)氏やアンドレア・ラドリッツァーニ(Andrea Radrizzani)会長、ビエルサ監督と来週話し合いを持つと明かした。

「ビクトル、アンドレア、そして私は、来週マルセロと率直に来季の計画について話し合うつもりだ。今シーズンの初めにしたのとまったく同じようにね」

 64歳のビエルサ監督はどのクラブでも長期政権を築いたことはほとんどないが、キニアー氏は指揮官がリーズ(Leeds)のあるウェストヨークシャー(West Yorkshire)に満足していると信じている。

「マルセロの問題は、彼がいつも次の試合に集中してしまい、その意図が謎に包まれていること。次の試合から気をそらそうとするなんて勇敢な男だ」

「彼はクラブに恋していると思うし、クラブにのめり込んでいると思う。私は実は彼がチャンピオンシップに情熱を注いでいたと考えている」

「具体的には話したことはないが、彼はわれわれがクラブのアカデミーでやってきたことにかなり注目している。若手選手の育成に相当関心を寄せている」

「もしわれわれが優勝していなければ、おそらくはもっと若いチームでチャンピオンシップを戦うことになっていただろうし、そういった挑戦が彼にとっては魅力的だったのだろう」 (c)AFP