22年北京冬季五輪、コロナ禍で暗雲も大会準備「推進中」
発信地:北京/中国
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【7月18日 AFP】2022年北京冬季五輪の大会組織委員会は17日、国際オリンピック委員会(IOC)の上級委員が新型コロナウイルスの影響で延期もあり得ると警戒感を示した中で、大会に向けた準備を「推し進めている」と明かした。
IOCの元副会長であるディック・パウンド(Dick Pound)氏はこの前日、AFPの取材に対して、北京五輪の2022年開催が無理なら、あらゆるシナリオを検討する必要があると述べた。
東京五輪は新型コロナウイルスの影響で1年延期され、来年7月から8月にかけて開催されることになっており、北京五輪はそのわずか半年後に予定されている。しかしながら、ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は依然として収束の兆しを見せておらず、五輪関係者は東京五輪も完全に中止せざるを得ないかもしれないとの懸念を募らせている。
北京五輪の組織委員会はAFPへのコメント文で、世界では依然として新型コロナウイルスの死者が増え続けている中で、IOCは両大会の計画通りの開催に向けて奔走していると明かし、「われわれの知る限り、IOCの立場は非常に明確でこれまでと変わりない」とすると、東京と北京の両大会を「成功させるべく全力で取り組んでいる」と付け加えた。
「現時点で、北京2022は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策を実行しながら、正しい手順で大会の準備を推し進めている」「大会の全会場は予定通り今年中に完成する見通しである」
「これからもアスリートをはじめ、五輪の全関係者や国際コミュニティーの健康と安全の保護に全力を尽くしていくことが、われわれの信念だ」 (c)AFP