中国、年内のスポーツ国際大会を原則中止 テニスやF1に影響か
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【7月10日 AFP】中国の国家体育総局(General Administration of Sport of China、GAS)は9日、新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、2020年の残りは大半のスポーツ国際大会を開催しないと発表した。これによって、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)やテニスなどの競技が打撃を受ける可能性がある。
中国では、先月に上海市体育局がF1から2レースの開催を打診されたと明らかにしていたほか、テニスの複数の国際大会が現在も行われる予定となっている。
しかし、世界に拡大する前の昨年末に新型ウイルスが発生した同国は、国内の新規感染者が著しく減少しているものの、多くのスポーツイベントの開催を取りやめたもようだ。
GASは2022年北京冬季五輪に向けたテスト大会や、「他の重要なイベントを除き、原則として今年はスポーツの国際大会は実施しない」と説明。具体的にどの競技が打撃を受けることになるかは言及されなかったが、国営新華社(Xinhua)通信は、「多くの国際的なスポーツ大会が影響を受けるだろう」と伝えた。
今季のテニスはカレンダーが変更になっている中で、シーズン後半に中国で多くの大会が予定されている。10月には武漢オープン(Wuhan Open 2020)が組まれており、パンデミック(世界的な大流行)の震央とされる同地で例年通り開催されれば、象徴的な大会になるはずだった。
さらには、女子のシーズン最終戦のWTAファイナルズ(WTA Finals Shenzhen 2020)に加え、毎年秋に開催されている男子の上位大会の上海マスターズ(2020 Shanghai Rolex Masters)も、開催が大いに危ぶまれている。(c)AFP