【7月18日 AFP】米最高裁判所のルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)判事(87)は17日、がんが再発し化学療法を受けていると明らかにした。ギンズバーグ氏は、最高裁判事9人中4人を占めるリベラル派の中心的人物。

 ギンズバーグ氏は「全力で仕事ができる限り」在任し続けるとし、「今もそれが完全にできる状態だ」と説明。肝臓の病変が発覚し、免疫療法は効果がなかったものの、化学療法では「良い結果を生んでいる」としている。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権は最高裁をさらに保守派寄りとする新判事を指名する機会をうかがっており、ギンズバーグ判事の健康問題には注目が集まっていた。最高裁人事は米国の法律や社会政策を数十年にわたり転換させる可能性がある。

 ギンズバーグ氏はここ20年間で、大腸や肺などに少なくとも3回がんを発症している。(c)AFP