【7月17日 AFP】ポーランドの野党連合は16日、アンジェイ・ドゥダ(Andrzej Duda)大統領が再選を決めた12日の選挙結果を不服とし、最高裁判所に異議を申し立てた。

 12日に行われた決選投票では、保守ポピュリストの与党「法と正義(PiS)」が支援したドゥダ氏が、中道の野党「市民プラットフォーム(PO)」のラファウ・チャスコフスキ(Rafal Trzaskowski)氏を僅差で破った。

 市民プラットフォームはこれについて不正行為があったことに加え、公共放送のポーランド・テレビ(TVT)が偏向報道をしたとしている。

 市民プラットフォームのボリス・ブドカ(Borys Budka)党首は記者団に対し、「選挙を無効とするよう求めた」と述べた。また、「今回の選挙は公正でも普遍的でもなく、不誠実だった」とし、ドゥダ氏を支持することで「国家の組織全体で法を破った」と付け加えた。

 大統領選の決選投票の得票率は、ドゥダ氏が51%、チャスコフスキ氏が49%だった。

 今回の異議申し立てには、有権者登録の問題、投票用紙の送付遅延、在外投票の問題など2000人からの不正行為に関する苦情が含まれている。 (c)AFP/Dario THUBURN