【7月17日 AFP】米俳優のロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)さんやモーガン・フリーマン(Morgan Freeman)さん、映画監督のキャスリン・ビグロー(Kathryn Bigelow)さんらハリウッドスターが集まって、新型コロナウイルスの感染拡大阻止のため米国民にマスク着用を呼び掛ける広告キャンペーンを立ち上げた。

 米国では、マスクを着用するかどうかが政治的な問題となっている。

 流行初期にマスクの効用に関して矛盾する情報が提供されていたこともあり、国民の多くがマスク着用を拒否。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領も、政権の感染対策チームを率いる専門家らがマスクを推奨していたにもかかわらず、つい先日まで着用せずにいた。

「マスクアップ・アメリカ(Mask Up America)」キャンペーンでは、アカデミー賞受賞歴のあるビグロー監督が、さまざまな俳優を起用した30秒間のテレビCMを制作。デ・ニーロさんやフリーマンさんの他、ジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)さんやロージー・ペレス(Rosie Perez)さんも参加した。

 あるバージョンのCMでは、「マスクを着用したあなたに、私は敬意を払います」とフリーマンさんが人々に呼び掛けている。

 キャンペーンの呼び掛け人は、トランプ氏批判で知られるニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事(民主党)だ。ニューヨーク州では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でこれまでに3万2000人以上が死亡している。(c)AFP