【7月17日 AFP】ロシア・シベリア(Siberia)地方の内陸部で16日、大規模な森林火災による煙が周辺の町を覆い、消防当局は家屋に火が燃え移らないよう対応に当たっている。

 ハンティ・マンシ自治管区(Khanty-Mansi Autonomous District)のユゴルスク(Yugorsk)郊外では、消防隊やボランティア100人以上が消火活動を行っている。

 地元カメラマンのイワン・セミョーノフ(Ivan Semyonov)さんが15日にインスタグラム(Instagram)に投稿した画像によると、人口30万人を超えるヤクーツク(Yakutsk)の被害は深刻だ。

 セミョーノフさんは自身のインスタグラムのアカウントに「この問題は毎年悪化の一途をたどっている」と書き込み、「今後数年で解決されているのだろうか」と疑問を投げかけた。

 ヤクーツクを管轄する地元環境当局は15日、市を覆っている煙が遠隔地で発生した大規模な森林火災によるものと指摘。また、保健監視機関は住民らに対し、屋内にとどまり、運動を控えるように勧告した。

 気候変動により引き起こされたシベリア北部の熱波は、今年の火災の激しさの原因にもなっているが、環境の専門家らは、ずさんな森林管理や防火対策への資金不足も火災悪化の原因であると指摘している。(c)AFP