【7月15日 AFP】インドネシア・スラウェシ(Sulawesi)島で洪水が発生し、少なくとも15人が死亡、数十人が行方不明になり、家屋数百棟が土砂に埋まる被害が出ている。当局が14日、明らかにした。

 スラウェシ島の防災当局によると、集中豪雨により北ルウ(North Luwu)県にある三つの河川が氾濫したという。洪水と土砂に押し流された恐れがある行方不明者の捜索が始まっている。

 家屋数百棟の他、政府庁舎や公共施設が3~5メートルの土砂に巻き込まれた。

 当局によると、北ルウ県では住民2000人が仮設避難所に身を寄せているが、洪水と土砂が物資の搬送を妨げているという。

 北ルウのインダ・プトリ・インドリアニ(Indah Putri Indriani)県知事は、14日に捜索チームが15人の遺体を発見したと話した。

 インダ知事は「最新の報告によると、ラッダ(Radda)地区だけでも56人が行方不明になっている。しかし、一部の村が完全に孤立しているため実際の数はより多い可能性がある」と述べ、県庁も土砂で覆われたと明らかにした。

 インドネシアでは、雨季に洪水が定期的に発生する。(c)AFP