【7月15日 AFP】今週末に開幕するザ・メモリアルトーナメント(The Memorial Tournament 2020)で、2月以来の米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)出場を果たすタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が、復帰が遅れた理由に新型コロナウイルスへの不安があったことを明かした。

 ウッズは2月のジェネシス・インビテーショナル(Genesis Invitational 2020)を最後にツアーを離れていたが、16日にミュアフィールド・ビレッジGC(Muirfield Village GC、パー72)で久しぶりのティーオフを迎え、大会通算6勝目を目指していく。

 ウッズは14日、もっと早く復帰することも考えたが、新型ウイルスによる中断明けの数試合はどんな展開になるか様子を見て、それから戻りたかったと話した。

「単純に、家にとどまって安全に過ごす方が良いと感じた」「以前はまわりにたくさん人がいる中でプレーして、いろんな人が直接僕に触れることもできたが、それだと自分だけでなく友人や家族も危険にさらすから、家で練習しながらソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を実践し、大勢の人に囲まれるのを避けることにした」

「戻ってツアーでプレーするとなると、二十数年もゴルフを続ける中で、すごく言いづらいんだがこれまではたくさんの人が周囲にいて、グリーンから次のティーグラウンドへ向かう僕にタッチしてくるのも当たり前だった」「そうした点を考えたときに、もろもろのことに少し不安を感じたんだ」

 米男子ツアーは13日、19-20シーズンの残りの大会はすべて無観客で開催することを発表した。ウッズはロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)、ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)と同組で初日のラウンドを行うが、今大会はいつものように大勢のギャラリーに囲まれてティーオフし、ファンの大群が後をついてまわることはない。

 ウッズは「違ったものになるだろう。それは間違いない」「キャリアの大半を通じて、参加したほぼ全ての公式戦のラウンドで、僕はたくさんの人に囲まれてきた。観客が叫んだり、ギャラリーの中でいろんな動きがあったりしたし、カメラマンやメディアもいた」と話している。

 ザ・メモリアルトーナメントはウッズにとって今季わずか4戦目だが、長い休養を取る間に体の状態は良くなったという。ウッズは「以前よりもだいぶ体調は良くなった」「練習を続けられているし、大会のスピード感を取り戻すことに集中している」と話した。

 休養中の5月25日には、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察による拘束中に死亡する事件が起こり、それをきっかけに人種差別に対する抗議活動が全米に広がった。ウッズは「黒人の命は大切(Black Lives Matter)」運動に参加する人たちの、変化を起こそうという努力に拍手を送っている。

「無実の人を傷つけない限り、変化は素晴らしいものだと思う。残念ながらそうしたことが起こってしまっていて、今後はないようにしてもらいたいが、運動と変化自体は素晴らしい」「社会はそうやって発展する。人間はそうやって成長し、前へ進んでいく。そうやって僕らは公平を手に入れてきた」 (c)AFP