【7月14日 AFP】19-20スペイン1部リーグは13日、第36節の試合が行われ、首位レアル・マドリード(Real Madrid)はアウェーでグラナダ(Granada CF)の反撃に遭ったものの2-1で勝利。この結果、2位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差は4のままとなり、リーグ優勝にあと1勝と迫った。

 2試合を残しているレアルは、16日に行われるホームでのビジャレアル(Villarreal CF)戦に勝利すれば、カンプ・ノウ(Camp Nou)で予定されているバルセロナ対オサスナ(CA Osasuna)戦の結果に関係なく優勝が決まる。

 しかしレアルはこの日、来シーズンのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)出場権獲得を目指している昇格組のグラナダに冷や汗をかかされた。

 レアルはフェルラン・メンディ(Ferland Mendy)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がゴールを挙げ、快勝に向けて順調に進んでいるように見えたが、後半に入ると、おそらく今季の1部で最大のサプライズになっているグラナダが一変。50分にダルウィン・マチス(Darwin Machis)が1点を返し、希望をつかんだ。

 徐々にストレスを募らせ、最後の瞬間までしがみついたレアルは、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)のゴールライン上のブロックにも助けられ、なんとか9連勝をマークした。

 再開後で最も難しかった一戦を乗り越え、試合終了のホイッスルが鳴ると、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は安心のあまり叫び声を上げ、ラモスは拳を握りしめた。

 ラモスは試合後「気を緩めてはいけない。優勝に少し近づいてはいるが、歩みを止めてはいけない」とコメントした。

「後半は少し油断してしまった。前半は勝ったが後半は負けた。チームに対する警告かもしれない。その過ちを繰り返さないようにする必要がある」

 仮にビジャレアル戦で勝ち点を取りこぼしても、レアルはアウェーでCDレガネス(CD Leganes)と対戦する最終節で2度目のチャンスが残っている。バルセロナはアラベス(Alaves)とのアウェーゲームで今季を締めくくる。(c)AFP