【7月11日 AFP】新型コロナウイルスの新たな感染拡大防止策を一部の国が導入する中、世界保健機関(WHO)は10日、新型コロナウイルスを抑制することは依然として可能だとして、各国に対策の強化を呼び掛けた。

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、過去6週間で世界の感染者数が2倍以上になったことを受け、各国に対して積極的な措置を取るよう呼び掛けた。また、いかに状況が悪くても感染拡大の抑止は可能であることを示す例として、イタリア、スペイン、韓国、インド最大のスラム街を挙げた。

 テドロス氏はスイス・ジュネーブで開いたオンライン記者会見で、「(感染者が)指数関数的に増えている国々から、規制を緩和して現在、症例が増え始めているところまで、あらゆる立場の私たち全員が限界まで試されている」と述べた。

 また同氏は、「国家の団結と世界的な連帯とが結びついた積極的な行動のみが、このパンデミック(世界的な大流行)の状況を好転させることができる」と話した。(c)AFP