【7月10日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは9日、第34節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は敵地でアストン・ビラ(Aston Villa)を3-0で下し、公式戦の無敗を17試合にまで伸ばした。

 ユナイテッドを率いるオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、開幕直後の低調な時期と比較すると今は「別のチーム」だと認めた。

 微妙な判定で得たPKをブルーノ・ミゲル・フェルナンデス(Bruno Miguel Fernandes)が決めて先制したユナイテッドは、新鋭メイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)がまたしても強烈なシュートで得点を奪い、最後はフェルナンデスのお膳立てからポール・ポグバ(Paul Pogba)に1年以上ぶりとなるゴールが生まれた。

 シーズン中断前の大半を故障のため欠場していたポグバの復調や1月の移籍市場でのフェルナンデスの獲得、さらにグリーンウッドの台頭がユナイテッドの命運を変えている。

 スールシャール監督はポグバについて「彼は人としても選手としても素晴らしい。世界最高のMFの一人」とコメントした。「長期間離脱していたから、彼はどんどん良くなっている。当然のこと」

「彼は目に見えて楽しんでいる。彼が負傷している間に離れていた当時と今のチームは違う。集中力や姿勢だけでなく、控室での何もかもがずっと良くなっている」

 4位レスター・シティ(Leicester City)に1ポイント差と迫った5位ユナイテッドは、4試合連続で3点差以上の勝利を収めたプレミアリーグ史上初のチームとなった。

 他の試合では、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が敵地でボーンマス(AFC Bournemouth)と0-0で引き分け、11年ぶりに欧州カップ戦の出場権を逃す危機にひんしている。

 敵地ディーン・コート(Dean Court)に乗り込んだトッテナムは、またしてもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定にフラストレーションをためることになった。

 長時間にわたり低調なパフォーマンスが続いたトッテナムだったが、ハリー・ケイン(Harry Kane)がペナルティーエリア内でジョシュア・キング(Joshua King)に倒されるも、VAR判定でノーファウルとなったことは不当に感じるかもしれない。

 黒星を喫した1週間前のシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)戦でも厳しいVAR判定を受けたトッテナムのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、チームがまたしてもVARが犯したミスの犠牲になったと感じている。

 モウリーニョ監督は「(きょうのVARは)シェフィールド・ユナイテッド戦と同じマイケル・オリバー(Michael Oliver)だった。意見は重要だ。私だけでなく、あれがPKなのは誰でも分かる。それが誰かって、文字通り全員だ」とコメントした。

「本当なら、不振のチームを相手に5分でスコアを1-0にできていたのに。まったく違った試合になっていたと思う」 (c)AFP