【7月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)とフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は9日、今週末のレースを前に現地の隔離環境を離れて自宅のあるモナコに一時帰国していたことについて釈明した。この件については、統括団体の国際自動車連盟(FIA)が調査を行っている。

 5日にオーストリア・シュピールベルク(Spielberg)のレッドブル・リンク(Red Bull Ring)で行われた今季開幕戦のオーストリアGP(Austrian Grand Prix 2020)で優勝したボッタスと2位に入ったルクレールは、同サーキットの施設に戻り、今週末のシュタイアーマルクGP(Styrian Grand Prix 2020)に向けた記者会見に臨んだ。

 ルクレールはモナコのレストランにおいて、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)やマスク着用などの対策を行わずにウエーターとポーズをとっている様子が写真に撮られており、F1が定めている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止規則に違反した懸念が浮上している。

 同選手は自宅に戻ったことは認めたものの、その後に受けた検査で2度陰性だったと明かした。

 一方のボッタスは、渡航計画については事前に許可を受けていたと説明し、「自分としては良い決断だったと思うし、安全の観点からも何ら変わりない。ここにいたとしても同じ人たちと一緒にいただろうからね」と主張した。

 F1の新たな規則では、各GPの合間にはいわゆる「バブル」と呼ばれる隔離環境にとどまることが関係者全員に義務付けられており、ボッタスのバブルにはガールフレンドとトレーナーが含まれている。

 ボッタスが所属するメルセデスの広報担当者は、「バルテリは自身のバブルにとどまっていたし、新型コロナウイルスの検査規則に従って火曜日(7日)にはモナコで、そしてきょうもサーキットで検査を受けた」と述べた。(c)AFP