【7月12日 CNS】中国と韓国の企業がインターネットを通じてビジネス交渉をする「長春(Changchun)—釜山(Pusan)貿易オンライン商談会」が1日、開催された。新型コロナウイルス感染症の影響で直接の面談が難しい中、空間を超えてビジネスチャンスをつかもうとしている。

 オンライン商談会は、中国・吉林省(Jilin)の長春市国際貿易促進会と韓国・釜山市の釜山経済振興院が共同で開催。長春市の企業12社と釜山市の企業55社がIT開発、美容化粧品、医療・防疫品などの幅広い分野で交渉を行った。

 釜山市は韓国第2の都市で、韓国最大の港湾都市。近年は吉林省との関係が緊密化している。釜山経済振興院国際通商科の金知雲(Kim Jee-woon)科長は「釜山市は中国北東地区の市場を積極的に開拓している。吉林省は北東アジアの中央部に位置し、省都の長春市は釜山市と自動車部品などの分野で協力できる可能性が高い。協力関係として一番いい選択肢だ」と話す。釜山経済振興院の朴基植(Park Kisik)院長も「このオンライン商談会を通じて、両都市の企業間で協力がさらに強化されことを望んでいる」と話す。

 オンライン商談会では、中韓の企業が14件の貿易協力で合意。長春市国際貿易促進会の徐懐武(Xu Huaiwu)会長は「会談後も交渉の経過を確認し、企業のサポートをしていきます」と話し、企業の海外市場開拓を後押ししていく姿勢を示した。(c)CNS/JCM/AFPBB News