【7月7日 AFP】イスラム過激派に詳しいイラク人専門家ヒシャム・ハシェミ(Hisham al-Hashemi)氏(47)が6日、首都バグダッド東部の自宅前で銃撃され、搬送された地元の病院で死亡した。イラク内務省高官がAFPに明らかにした。

 捜査当局によると、ハシェミ氏が自宅から出て車に乗ろうとしたところに、襲撃犯3人が2台のバイクで現れ、数メートルの至近距離から同氏を銃撃した。

 ハシェミ氏はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」を含めたスンニ派(Sunni)の過激派勢力に詳しく、当局筋として発言してきたが、イラク政治やシーア派(Shiite)武装勢力についてもメディアや外国政府から頻繁に意見を求められていた。

 イラクでは昨年10月、バグダッド市全域とシーア派が多数派を占める南部で、政府の汚職や腐敗、隣国イランに対する弱腰外交などに抗議する反政府デモが広がったが、ハシェミ氏はこのデモを強く支持する立場を表明していた。(c)AFP