■「僕の目を返して」

 マレク・イーサ(Malek Issa)君(9)は2月、学校から帰宅途中にイサウィヤ地区の店でサンドイッチを買った後、スポンジ弾で撃たれた。姉のタラさんがすぐに父親のワエルさんに、弟が額を撃たれたことを知らせに行った。

 両親が病院に駆けつけると、頭部が大きく裂けたマレク君を見つけた。左目があった場所は、空洞になっていた。

「息子は礼儀正しく、賢くて、学校の成績もよかった。しかし、兵士がやって来て息子を撃った。あの兵士は息子だけではなく、私たち家族全員を撃ったようなものだ」とワエルさんは言った。

「ここにいるのは私たちが知っているマレクではない。息子はすっかり変わってしまった」「夜になると『僕の目はどこ、目を返して』と泣き叫ぶ」

 デモが行われているわけでもなかったのに、なぜマレク君が撃たれたのか、家族は理解に苦しんでいる。

 イスラエル法務省は、この件に対するAFPの問い合わせに対し「内部調査」を開始したとコメントした。(c)AFP/Joe Dyke and Guillaume Lavallee