【7月6日 AFP】20F1開幕戦のオーストリアGP(Austrian Grand Prix 2020)は5日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)がセーフティーカーが3度も入った波乱のレースで平静を保ち、ポールトゥウィンを飾った。

 ボッタスはキャリア通算12度目のポールポジションから終始リードし、6度の総合優勝を誇るチームメートの王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を抑えてフィニッシュした。

 しかし、スタート前に3グリッド降格の処分を受けていたハミルトンは、終盤の接触で5秒加算のペナルティーを科され、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)に次ぐ4位に沈み、2点のペナルティーポイントも与えられた。

 マスク姿のボッタスはレース後、「大きなプレッシャーがかかっていたのは間違いない」「1度目のセーフティーカーは問題なかったけど、(2度目以降は)『また? もう一回?』という感じだった。ルイスは速かったが、コントロールできた」とコメントした。

 一方、2位に入ったルクレールは、練習走行と予選でチームが振るわなかった中で驚きの結果だと認め、「予想していなかった。非常に大きな驚きだが、良い意味でのサプライズだ。僕たちはすべてを完璧にこなし、2位に入った」と語った。

 これが初の表彰台となったノリスは「言葉にならない。やってしまったと思った局面もいくつかあった。数年前にいた場所から立て直すことができたチームをとても誇らしく思う」と述べた。

 2019年の最終戦から7か月がたち、無観客のレッドブル・リンク(Red Bull Ring)で行われたレースは、5位にマクラーレンのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が、6位にレーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が入った。

 また、アルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)は7位、ルノー(Renault)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)は8位、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のアントニオ・ジョビナッツィ(Antonio Giovinazzi)は9位、通算4度の総合優勝を残るフェラーリのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は10位に終わった。(c)AFP