【7月5日 AFP】ロシアの支援を受けたシリア政府側の部隊とイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘により2日間で51人が死亡したと、在英NGO、シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が4日明らかにした。

 同監視団のラミ・アブドルラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、戦闘は2日夜にシリア中部ホムス(Homs)県でISが政府軍の陣地を攻撃して始まり、3日まで続いた。戦闘とロシア軍の空からの攻撃で政府側に20人、ISに31人の死者が出たという。

 ISは昨年、最後の拠点を失ったが、シリアのバディア(Badia)と呼ばれる広大な砂漠地帯で移動しながら攻撃を行っている。

 反政府運動の弾圧をきっかけに2011年に始まったシリア内戦は、世界の大国やイスラム過激派を巻き込んだ複雑な紛争に発展し、これまでに38万人以上が死亡している。(c)AFP