【7月3日 AFP】イタリアの古代ローマ都市ポンペイ(Pompeii)が、ベズビオ火山(Mount Vesuvius)の大噴火により消滅する直前の街の様子を再現した3Dショー「ポンペイ」が、フランス・パリのグランパレ(Grand Palais)で1日から始まった。

 1日数回行われるショーでは、西暦79年に火山流が街と4万人の住民をのみ込む数時間前の普通の暮らしを、実体験のように感じることができる。映像では、ローマ帝国有数の裕福な都市として栄えたポンペイの通りや豪邸、寺院がいきいきとよみがえっており、「タイムマシン」に乗ったような気分になれるという。

 また、スパルタ(Sparta)の王妃レダ(Leda)が描かれたフレスコ画のある邸宅やモザイク画など、近年考古学者らによる「貴重な発見」も含まれている。さらに15分ごとに山がうなりを上げ始め、きのこ雲状の噴煙が発生し、ちり、岩、溶岩が噴出する。

 考古学者らがドローン、レーザー計測機、赤外線カメラ、写真測量機を使って撮影した映像を使っており、正確なスケールで制作されているという。

 会期は9月27日まで。(c)AFP/Jean-Louis DE LA VAISSIERE