【7月3日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは2日、第32節の試合が行われ、王者リバプール(Liverpool FC)は2位マンチェスター・シティ(Manchester City)に0-4で敗戦。優勝決定直後の一戦に敗れたリバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、シティには自チームを「粉砕」するだけの力があると認めた。

 シティは前半だけでケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)、ラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)、フィル・フォーデン(Phil Foden)がゴールを決め、来季はタイトル奪還を目指すという意思を示した。

 一方、威嚇射撃を受ける形となったアウェーのリバプールは、リーグ戦直近71試合で3敗目を喫した。散々な一夜の締めくくりは、アレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)のオウンゴールとなったが、後半にはさらに失点していてもおかしくなかった。

 両チームの勝ち点差は20あるが、2シーズン前にシティが樹立した一連のリーグ記録更新に向けたリバプールの挑戦は、いったん歯止めをかけられた。

 クロップ監督は「きょうは素晴らしい姿勢を見たかった。選手たちはしっかり戦っていたし、それが確認できた。『来てやったが、試合はどうでもいい』といった感じの選手は一人もいなかった。みんな真剣に取り組んだ」とコメントした。

「もし、きょうのようにわれわれを粉砕できるチームがこの世界にいるなら、それはおそらくシティだ。だが、われわれは再び戻ってくる」

 試合前、整列して優勝チームを出迎える「ガード・オブ・オナー」を行ったシティだが、一度試合が始まると、リスペクトの気持ちはほとんど見せなかった。

 シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「リバプールの選手がガード・オブ・オナーで出迎えられているのを見た。彼らはとても集中していて、『ありがとう』さえ言わなかった。それこそ、彼らが欧州王者でありプレミアリーグ王者である証し」と述べた。

「彼らは前週にたくさんビールを飲んだが、きょうはわれわれと戦うということで、ビールは体から抜けていたね」

 同日に行われた試合では、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)がシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)に1-3で敗れ、欧州カップ戦の出場権獲得へ向けて痛手を負った。(c)AFP