【7月2日 AFP】電気自動車で争うモータースポーツ、フォーミュラE(Formula E)のドライバーであるダニエル・アプト(Daniel Abt、ドイツ)は1日、NIO333(NIO 333 FE Team)に加入し、8月に予定されているドイツ・ベルリンでの最終6連戦に出場すると発表した。

 同選手は5週間前に行われた慈善バーチャル大会「Race at Home Challenge」で、自分でマシンを動かさずにプロゲーマーに操作を任せていたとして、所属していたアウディ・スポーツ(Audi Sport)を解雇されていた。

 27歳のアプトは、8月5日から9日間にわたって開催され、今シーズンを締めくくることになる最終6レースに出場する予定で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による渡航制限で欠場になるマー・チンホワ(Qinghua Ma、中国)の代わりを務める。

 新たなチームでハンドルを握るのが楽しみだと語ったアプトは、自身の「間違い」を改めて謝罪した。

 アプトは発表文の中で「Race at Home Challengeで起きたことの責任はすべて私にある。間違いだった」と記した。

「誰に対しても恨みはない。今は前を向き、一番好きなレースに復帰する時」「チームのためにとにかくベストを尽くし、チームが良い形でシーズンを終われるよう力になりたい」

 新型ウイルスによって2月に中断した今季のフォーミュラEで、アプトはドライバーズランキングの17位につけている。

 しかし、アプトは2年前に行われたベルリンの旧テンペルホーフ空港(Tempelhof Airport)でのレースを制しており、同コースには良い思い出があるという。

「ベルリンは私にとって素晴らしい場所。地元でのレースはいつだって特別」「良い形でシーズンを締めくくり、行く末を見届けたい」 (c)AFP