外国の干渉は「不要」、香港国家安全法批判に中国が反発
このニュースをシェア
【7月1日 AFP】中国国務院・香港マカオ事務弁公室(Hong Kong and Macau Office of the State Council)の張暁明(Zhang Xiaoming)副主任は1日、「香港国家安全維持法」をめぐり諸外国は干渉すべきでないと述べ、同法に対する国際社会の批判に激しく反発した。
欧米諸国の政府や専門家らは、6月30日に施行された香港国家安全維持法について、香港の自由を抑圧し、中国本土にはない自由を法的に認めている「一国二制度」を形骸化させるものだと警告している。
しかし、張副主任は記者会見で「あなたたちに何の関係があるというのか?」「干渉は不要だ」と強く反発。「われわれが一国一制度を望んでいるのであれば、話は単純だっただろう」と述べた。
中国当局は、香港社会を構成する人々と広範に協議したと主張している。張氏は同法施行によって「刑法や刑事訴訟法、この香港国家安全維持法など、あらゆる国家法を完全に課すことができる」と述べた。
さらに同氏は「香港のための特別な国家治安法を策定するために、なぜわが国はこれほどの努力を要するのか?」と問い掛け、「一部の国が中国政府関係者に対し厳格な制裁を科すと表明しているが、そんなことは無法者の論理だと思う」と主張した。(c)AFP