【7月1日 AFP】昨年12月に発足した米宇宙軍は6月30日、その組織構造について発表し、組織の一つが「宇宙作戦コマンド(Space Operations Command)」と命名されることが明らかになった。略称は「SpOC(スポック)」で、米人気SF作品「スター・トレック(Star Trek)」の耳のとがった有名キャラクター、ミスター・スポック(Spock)と似た音になる。

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 宇宙軍のまじめな声明は宇宙船「エンタープライズ号(Starship Enterprise)」の冷静な科学士官スポックには触れず、SpOCは「宇宙での軍事力と各種能力を戦闘部隊の司令官、同盟軍、統合部隊、国家に提供する主要組織」で、その本部は米コロラド州のピーターソン空軍基地(Peterson Air Force Base)に置かれるとした。

 テレビで放映された「スター・トレック」シリーズや映画作品の中で、バルカン人と地球人の両親の下に生まれたという設定のスポックは「非常に非論理的(highly illogical)」というせりふで知られる。スポック役として最も有名なのは米俳優の故レナード・ニモイ(Leonard Nimoy)氏。

 宇宙軍に関してスター・トレックをほうふつとさせるのは、宇宙作戦コマンドが初めてではない。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が今年1月に宇宙軍のロゴを公表した際、そのデザインはスター・トレックの世界で地球に本部を置く「惑星連邦(United Federation of Planets)」の宇宙艦隊「スターフリート(Starfleet)」の記章と似ていると話題になった。(c)AFP