【1月25日 AFP】タブレットコンピューターから無針注射器、リアルタイム翻訳機に至るまで、長年にわたって現実世界にイノベーションのヒントをもたらしてきた「スター・トレック(Star Trek)」は、米国で新たに発足した宇宙軍(Space Force)のロゴにも影響を与えたのかもしれないと話題になっている。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が24日に発表した宇宙軍のロゴは、矢尻のようなもの周りを物体が回り、背景には星が描かれている。これはスター・トレックに登場し、本部を地球に置く「惑星連邦(United Federation of Planets)」の宇宙艦隊「スターフリート(Starfleet)」の記章に似ている。

 この記章は、同シリーズが1966年に始まって以来、カーク提督(Captain Kirk)やミスター・スポック(Mr. Spock)といった有名キャラクターたちがユニホームに着けていたもので、同シリーズの最新のドラマや映画にも引き続き登場している。

 米宇宙軍のロゴが発表されると、ソーシャルメディア上では、スター・トレックからデザインを盗んだのではないかとの声が相次いで上がった。

 しかし、米宇宙軍の報道官は、矢尻のようなデルタ形のデザインは1942年に米陸軍航空隊によって最初に使用され、スター・トレックの放送開始より前の1961年には米空軍の複数の宇宙関連組織の初期の記章にも使われていたと指摘。スター・トレックからの盗作ではないかという批判は理屈に合わないと述べた。(c)AFP